弁護士の是枝（これえだ）です。

私は、普段、弁護士として相談を受けているのですが、
つい先日、
私の方が相談者となって弁護士に相談に乗ってもらう
ということがありました。

正確には、私の知人にある悩み事があったのですが、知人より
個人的な付き合いのある私では詳しく話しづらい。
他所の法律事務所で詳しい弁護士を紹介して欲しい。
と頼まれたのです。

他所の法律事務所で執務する同期の弁護士に相談の概要を説明し、
同期の弁護士に必要事項を聴き取るよう指示を受け、
知人から必要事項をおおまかに聴き取り、
同期の弁護士に聴取結果をメールで伝えました。

同期の弁護士は、福岡でその分野に十分詳しい方だと思うのですが、
念のためか、その分野に詳しい他の弁護士とも協議したうえで、
電話で助言してくれました。

同期の弁護士に聴取結果をメールで伝えてから、
同期の弁護士に電話で助言を受けるまでの間、
わずか数時間。

回答内容は同業者としても実務的で的確だと思いましたし、
第一にすべきことについて具体的に明らかにしたうえで
その後のフォローについても丁寧に整理してくれました。

それを知人に伝えるだけでも十分だと思いましたが、
同期の弁護士は、
不明な点があり直接会って相談したいということがあれば
知人との面談等についても調整できる
ということでした。

助言の内容を再度確認させてもらい、それから
とても心強いよ、どうもありがとう
とお礼を告げて電話を切りました。
同期の弁護士のあまりの迅速かつ懇切丁寧な助言に、
本心から出た言葉でした。

私は、平成23年 9月で弁護士5年目になりました。

法律相談も一つ一つ丁寧に取り組んでいるつもりです。

しかしながら、振り返ってみると、
私のアドバイスは、あらゆる可能性を網羅しようとして
ときに、相談者を心細くするようなものではなかったか、
少し考えさせられました。

今後も、法律相談の果たす様々な役割というものを十分に自覚して、
日々の業務に取り組んでいきたいと思います。

平成23年11月24日
文責　弁護士　是枝秀幸（これえだ・ひでゆき）