高齢化が進む現代社会では、高齢者の財産管理を巡る問題が増加しています。
特に最近は、親の財産を事実上管理していた子どもが、親の財産を勝手に使った等の理由から兄弟間で紛争になるケースも増え、ご本人が亡くなる前から遺産分割の前倒しのような紛争状態になることも多いです。
そのような紛争を避けるためにも、入院等でご本人による財産管理が難しくなる場合に備えて、誰がどのような形で財産を管理していくのかを取り決めておくことは非常に重要ですし、その前提として財産関係をきちんと整理しておく必要があります。
弁護士にご相談いただければ、資産額や資産の内容、親族間の対立が予想されるかどうかなどの観点から整理・検討し、今後どのような管理をしていくべきか(弁護士による管理か、親族による管理か、成年後見等の制度を利用すべきか否か等)についてアドバイスするとともに、必要があれば財産管理契約等を締結したり、成年後見開始審判等の申立てを行っていきます。
また、すでに財産管理に問題が生じてしまっているケースであれば、すみやかに成年後見開始の申立てをするなどして、被害拡大を防止するとともに、すでに生じてしまった被害回復を図っていく必要があります。
弁護士にご相談いただければ、親族による横領その他の問題があるか否か、どのように対応すべきかアドバイスするとともに、必要があれば事実関係の調査や成年後見開始審判等の申立て、保全処分の申立てなどを行っていきます。
一人で悩まずに、早めに弁護士に相談されることをおすすめします。