シンガポールの魅力

シンガポールの魅力

2012/12/05

平成24年11月、当事務所の国際取引専門チームが所属しているアジア進出支援専門家機構のメンバーとして、シンガポールを視察してきましたので、その概要を一部ご報告いたします。

 

1日目は、シンガポール航空にて福岡からシンガポールへ移動しました。11月のシンガポールはまだまだ暑く(旅行本によれば11月の平均気温は26.9度とのこと)、福岡から着てきた長袖の上着を脱いだほどでした。
シンガポールの街中では、横断歩道と車道の間に、直径15センチくらいの鉄製のポールが何本も立っているのが印象的でした。自動車の運転を誤ることが前提に、横断歩道で信号待ちをしている歩行者に自動車が直接衝突しないように設計されているのです。

 

2日目は、Bank of singaporeの視察に行きました。Bank of singaporeはシンガポールに本拠を置くプライベート・バンクです。オフィス内にオリエンタルなアロマの匂いが漂っていました。日本とシンガポールの税金の違い(圧倒的な優遇税制!)やプライベート・バンクの業務について説明を受けました。
その後、Walton land bankingやTaisei trading PTE LTDを訪問しました。

 

3日目は、シンガポールを観光しました。その際、最高裁判所をシンガポール川から眺めることができました。在シンガポール日本国大使館によれば、シンガポールには刑の執行猶予制度がないとのことです。また、籐のむちで身体的苦痛を与えるという「むち打ち」の刑罰があり、むちの直径は1.27センチ以下、犯罪者の臀部にのみあてられ、1回の裁判につき成人者は合計24回までという最高回数に制限があるとのことです。

 

4日目は、Garden by the bayを視察しました。2012年6月29日にオープンしたばかりの近未来的な植物園で、家庭画報11月号にも掲載されており、一見の価値ありです。特に、高さ22m付近に設置された全長128mの空中散策路は斬新でした。

 

5日目の最終日は、シンガポール最大の法律事務所に所属する弁護士等によるセミナーに参加しました。
シンガポールは、他のアジアの国に比べ、いわゆる腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index)が低く、例えば2011年のランキングではシンガポールは5位(ちなみに日本は14位、タイ80位、ベトナム112位、ミャンマー180位)です。裁判や仲裁の公平性が担保されているか否かという点は極めて重要ですが、シンガポールは、アジアの国々の中でも、最も透明度と健全性を備えている国であるといえます。
また、労働法制についてみると、労働者を解雇するに際して解雇事由が不要とされており会社優位の法制がとられていることが特徴的でした。外資企業を積極的に誘致しようとする国策ともいえます。
なお、外国判決の強制執行についてですが、シンガポールの裁判所で損害賠償請求訴訟の勝訴判決を得た場合、日本の裁判所を利用して強制執行をすることが認められた裁判例があります(東京地方裁判所平成18年1月19日判例タイムズ1229号334頁参照)。

 

以上が今回のシンガポール視察の概要のご報告です。
福岡からアジアへの進出やアジアから福岡への進出については、是非、当事務所の国際取引専門チームまでご相談ください。

 

文責 弁護士 竹永光太郎

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